エックスサーバーでWordPressをインストールできたけど、SSL化の方法がわからないぞ?
今回はこのようなお悩みにお答えします。
しかしWordPressのSSL化は簡単ではありません。
そこで、今回はWordPressにSSL化を設定する方法を解説します。
画像たっぷりで解説するので、ぜひ参考にしてください。
追記です。
まだサーバー未契約の方にはエックスサーバーの評判とメリット・デメリットの記事もおすすめです。
この記事の著者
Shota
歴3年の副業ブロガー。月間32,000PVのブログ収益化研究所を運営。
X(Twitter)のフォロワーを5,000人以上
ワードプレスのSSL化(https)とは
- Google Chrome
- Microsoft Edge
- Firefox
- Safari
データ通信を暗号化することで、以下のリスクからユーザーを守ることができます。
- WordPress(Webサイト、ブログ)のデータ改ざん
- なりすましによる盗聴やデータの悪用
- 個人情報やクレジットカード番号の漏えい
WordPressを安全に運営するためにも、SSL化は必須です。
なおWordPressをSSL化すると、URLは以下のように変化します。
- 「http://」が「https://」に変化
- 「保護されていない通信」の表記が、鍵マークに変化
SSL化は検索順位の結果に影響する
Googleは、検索順位の評価要因としてSSL化を含めることを明言しています。
Google はランキングシグナルとして HTTPS を使用することにしました。現在のところは、ウェブマスターが HTTPS に切り替えるための移行期間として、このシグナルのウェイトを非常に小さく設定しています。しかし、誰もがウェブを安全に利用できるよう、すべてのウェブサイトの所有者に HTTP から HTTPS への切り替えをおすすめしたいと考えているため、今後このウェイトは大きくする予定です。
引用:Googleセントラル-ランキング シグナルとしての HTTPS
SSL化は、検索順位を上げるためにも重要な設定です。
エックスサーバーでワードプレスにSSL化を設定する手順
エックスサーバーでWordPressにSSL化を設定する手順は、以下の4つです。
- 独自ドメインにSSL化を設定する
- WordPressにSSL化を設定する
- 独自ドメインに常時SSL化を設定する
- WordPressの画像と内部リンクのURLをhttps化する
それでは解説を始めます。
エックスサーバーで独自ドメインにSSL化を設定する
ドメイン設定を完了した方は、既に独自ドメインへのSSL化は完了しています。
エックスサーバーでワードプレスにSSL化を設定するにジャンプしてください。
エックスサーバーのサーバーパネルにログインします。
ログイン方法は、以下の記事で解説しています。
サーバーパネルから独自ドメインにSSL化を設定する
サーバーパネルに移動したら【SSL設定】をクリックしましょう。
SSL化を設定する独自ドメインを選択します。
「独自SSL」の項目が0個と表記されているのを確認します。
独自SSL設定追加
【独自SSL設定追加】は以下のように設定します。
項目 | 設定方法 |
---|---|
設定対象ドメイン | SSL化を設定する独自ドメインを選択 |
サイト | 「www.」を含む独自ドメインを選択 ⇒例:www.treeekie.com |
CSR情報(SSL証明書情報)を入力する | チェックを入れない |
設定が完了したら【確認画面へ進む】をクリックしましょう。
SSL化する独自ドメインを確認し【追加する】をクリックします。
「独自SSL設定を追加しました。」と表示されたら、独自ドメインのSSL化は完了です。
独自ドメインのSSL化反映時間は約1時間
SSL化が反映されるまで、独自ドメインには「反映待ち」と表示されます。
約1時間でSSL化が反映されるため、しばらく待ちましょう。
(参考)CSR情報【SSL証明書申請情報】の入力方法
CSR情報とは、SSLサーバー証明書を発行するための署名要求です。
SSLサーバー証明書の役割は、以下の2点です。
- プラウザとサーバーの通信を暗号化する
- Webサイトの所有者情報を公開する
通常、無料のSSLサーバー証明書の申請にCSR情報は不要です。
SSLサーバー証明書に「Webサイトの所有者情報」を記述したい場合に限り、CSR情報を入力しましょう。
入力方法は以下になります。
項目 | 設定方法 |
---|---|
国(country) | 2文字で構成される国コード(ISO略語) ⇒JP |
都道府県(state) | サイト運営組織の都道府県名 ⇒例:OSAKA |
市町村区(local) | サイト運営組織の市区町村名 ⇒例:OSAKA-shi |
組織(org) | サイト運営組織の法律上の正式英文名称 ⇒例:Shota Inc. |
部署(unit) | サイト運営組織の部署名 ⇒例:Sales |
設定が完了したら【確認へ進む】をクリックします、
これで「Webサイトの所有者情報」が記述されたSSLサーバー証明書の申請は完了です。
エックスサーバーでワードプレスにSSL化を設定する
サーバーパネルから【WordPress簡単インストール】をクリックします。
管理画面URLをクリックし、WordPressの管理画面にログインします。
WordPressの管理画面から【設定】⇒【一般】をクリックします。
一般設定からワードプレスにSSL化を設定する
一般設定では、以下のように設定しましょう。
項目 | 設定方法 |
---|---|
WordPressアドレス(URL) | httpをhttpsに変更 |
サイトアドレス(URL) | httpをhttpsに変更 |
設定が完了したら【変更を保存】をクリックしましょう。
ワードプレスの管理画面に再ログインする
WordPressの一般設定を変更すると、ログイン画面に移動します。
ユーザー名とパスワードを入力して、再度WordPressの管理画面にログインしてください。
ワードプレスがSSL化されたことを確認する
URLに鍵マークが表示されたら、SSL化は成功です。
エックスサーバーで独自ドメインに常時SSL化を設定する
以下の方法で、WordPress内全てのURLをSSL化します。
- SSL化されていないURLにアクセスがあった場合、SSL化されたURLに遷移させる(常時SSL化)
- プラグインで、画像と内部リンクのURLをhttps化する
具体的な手順を解説するよ。
サーバーパネルから独自ドメインに常時SSL化を設定する
エックスサーバーのサーバーパネルから【.htaccess編集】をクリックします。
常時SSL化を設定する独自ドメインを選択します。
【.htaccess編集】のタブをクリックします。
「.htaccess」ファイルの編集
「.htaccess」ファイルは重要なファイルです。
誤って他のコードを削除してしまうと、WordPressが表示されなくなります。
編集前に「.htaccess」のコードを、メモ帳などに保存しておきましょう。
【.htaccess】の最上段に、以下のコードを貼り付けてください。
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} !on
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
貼り付けが完了したら【確認画面へ進む】をクリックしましょう。
画面が切り替わったら【実行する】をクリックします。
「.htaccessの編集が完了しました。」と表示されたら、常時SSL化の設定は完了です。
独自ドメインに常時SSL化が設定されたことを確認する
「https」から始まるURLに遷移したら、独自ドメインの常時SSL化は成功です。
ワードプレスの画像と内部リンクのURLをhttps化する
SSL化設定前に記事を公開している場合は、画像と内部リンクのURLもhttps化する必要があります。
画像にもURLがあるの?
WordPress管理画面のメディアライブラリから確認できるよ。
Search Regexをインストールする
WordPressの管理画面から【プラグイン】⇒【新規追加】をクリックします。
検索窓に「Search Regex」と入力します。
Search Regexが表示されたら【今すぐインストール】⇒【有効化】をクリックしましょう。
これでSearch Regexのインストールは完了です。
Search Regexで画像と内部リンクのURLをhttps化する
WordPressの管理画面から【ツール】⇒【Search Regex】をクリックします。
「http」から始まるURLを探します。
以下のように設定しましょう。
項目 | 設定方法 |
---|---|
Search | httpから始まるWordPressのURLを入力 ⇒例:http://pheonix-blog-lomg-1098.com/ |
Replace | httpsから始まるWordPressのURLを入力 ⇒例:https://pheonix-blog-lomg-1098.com/ |
設定が完了したら【Search】をクリックしましょう。
「httpから始まる画像と内部リンクのURL」が表示されます。
確認できたら【Replace All】をクリックしましょう。
【Finished!】と表示されたら、設定は完了です。
エックスサーバーの独自ドメインにSSL化が反映されない時の対処法
この項目では、独自ドメインに設定したSSL化が反映しない場合の対処方法を解説します。
- 「無料独自SSLの設定に失敗しました」と表示される
- 「無効なURLです。プログラム設定の反映待ちである可能性があります。」と表示される
- 「~のDNS参照先サーバーが当サーバーではありませんでした。」と表示される
- 「~に独自SSL設定を追加する際にエラーが発生しました。」と表示される
「無料独自SSLの設定に失敗しました」と表示される
サーバーパネルから、独自ドメインにSSL化を設定すれば解消されます。
「無効なURLです。プログラム設定の反映待ちである可能性があります。」と表示される
無効なURLです。プログラム設定の反映待ちである可能性があります。しばらく時間をおいて再度アクセスをお試しください。
SSL化が反映されていない状態で、WordPress管理画面にログインすると上記のように表示されます。
SSL化が反映されるまで1時間ほどかかります。
しばらく待ちましょう。
「~のDNS参照先サーバーが当サーバーではありませんでした。」と表示される
原因は以下の2つが考えられます。
- SSL化した独自ドメインの有効期限が過ぎている
- SSL化した独自ドメインのDNSサーバーが、エックスサーバーに変更されていない
ドメインの有効期限が過ぎている場合は、ドメイン管理会社に更新料金を支払えば解消されます。
DNSサーバーをエックスサーバーに変更する
この後、再度サーバーパネルからSSL化を設定すれば作業完了です。
「~に独自SSL設定を追加する際にエラーが発生しました。」と表示される
原因は「SSL化した独自ドメインのDNSサーバーがエックスサーバーに変更されていない」ことです。
DNSサーバーをエックスサーバーに変更するに従い、DNSサーバーをエックスサーバーに設定してください。
この後、再度サーバーパネルからSSL化を設定すれば作業完了です。
\ 読みたい場所にジャンプする /
エックスサーバーのサブドメイン/サブディレクトリへの常時SSL化
「サブドメイン/サブディレクトリ」に常時SSL化を設定する際は、ファイルマネージャから設定します。
独自ドメインとのSSL化設定方法の違いは、以下になります。
SSL化の種類 | 独自ドメイン | サブドメイン/サブディレクトリ |
---|---|---|
ドメインへのSSL化 | サーバーパネルで設定 | サーバーパネルで設定 |
ワードプレスへのSSL化 | サーバーパネルで設定 | サーバーパネルで設定 |
ドメインへの常時SSL化 | サーバーパネルで設定 | ファイルマネージャで設定 |
画像と内部リンクのhttps化 | WordPressで設定 | WordPressで設定 |
常時SSL化のみ設定方法が異なります。
この項目では「サブドメイン/サブディレクトリ」への常時SSL化を解説します。
なお「サブドメイン/サブディレクトリ」の作り方は、以下の記事で解説しています。
ファイルマネージャからサブドメイン/サブディレクトリに常時SSL化を設定する
ファイルマネージャに、以下の項目を入力しログインします。
- FTPユーザー名
- FTPパスワード
ログインしたら「.htaccess」ファイルにアクセスします。
なお「.htaccess」ファイルの保存先は、以下になります。
Home/ルードドメインのフォルダ/public_html/サブドメインのフォルダ
Home/ルードドメインのフォルダ/public_html/サブディレクトリのフォルダ
「.htaccessファイル」を選択し【編集】をクリックしましょう。
「.htaccessファイル」の最上段に、以下のコードを入力します。
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} !on
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
入力が完了したら【更新】をクリックしましょう。
これで、ファイルマネージャからの常時SSL化設定は完了です。
サブドメイン/サブディレクトリに常時SSL化されたことを確認する
「https」から始まるURLに遷移したら「サブドメイン/サブディレクトリ」の常時SSL化は成功です。
エックスサーバーのワードプレスのSSL化の質問集
- 無料SSLと有料SSL(DV:ドメイン認証)の違いは何ですか?
-
違いはサポートの有無です。
有料SSLであれば、SSL設定で不具合があった際に問い合わせが可能です。
しかし無料SSLと有料SSL(DV:ドメイン認証)は暗号化の強度に違いはありません。
そのためドメイン認証型のSSLを使用するなら、無料SSLで十分です。
- ドメインに設定したSSLは削除できますか?
-
可能です。設定は以下になります
STEPサーバーパネルからSSL設定をクリックSTEPSSL設定を削除するドメインを選択STEP削除をクリックSTEP注意事項を確認し【削除する】をクリックSTEP「~の独自SSL設定を削除しました。」と表示されたら作業完了 - ワードプレスをSSL化した後にすべきことは何ですか?
-
SSL化前にGoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスにURLを登録している場合は、httpをhttpsに変更しましょう。
まとめ
今回は、エックスサーバーでWordPressにSSL化を設定する方法について解説しました。
さくっと内容をまとめます。
- 独自ドメインにSSL化を設定する
- WordPressにSSL化を設定する
- 独自ドメインに常時SSL化を設定する
- WordPressの画像と内部リンクのURLをhttps化する
今回の内容は以上です!
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