

ConoHa WINGのWordPressが表示されなくなった。どうしよう!
今回はこのような疑問にお答えします。
そのためWordPressに万が一があっても、復旧可能です。
そこで今回はConoHa WINGのバックアップ機能を使い、WordPressを復旧させる方法を解説します。
画像たっぷり使い分かりやすく解説しています。
ぜひ参考にしてください。
追記です。
サーバー未契約の方にはConoHa WINGの評判とデメリットの記事もおすすめです。
この記事の著者

Shota
副業ブロガー歴3年。月間32,000PVのブログフェニックスを運営。
ConoHa WINGの自動バックアップとは

自動バックアップとは「Webデータ、データベース、メールデータ」を1日1回自動でバックアップしてくれる機能です。
コノハウィングの自動バックアップには、以下の特徴があります。
- 無料で利用できる
- 14日分自動取得できる
- 手動でダウンロードできない
- WordPressの復旧が難しい
無料で利用できる
そのため、WordPressにトラブルが発生してもすぐに復旧することできます。
WordPressのトラブル事例

WordPressを運営していると、突然サイトが表示されなくなることがあります。
- WordPressテーマが破損した
- ファイルマネージャーにコンピュータウイルスが侵入した
- WordPressの画面が真っ白になった・・・など
このような場面でも、自動バックアップ機能でWordPressを復旧することができます。
バックアップを14日分自動取得できる

サーバー契約した日から自動取得が始まります。
そのため、バックアップの取得に関しては作業不要です。
Webデータのバックアップは手動でダウンロードできない

Webデータのバックアップを、手動でダウンロードできません。
手動でダウンロードしようとすると、以下のエラーが表示されます。

アーカイブを作成することはできません。アーカイブが許容されたサイズを超えています。
エラーが表示される原因は、Webデータの容量が多いためです。
※ファイルマネージャーでは大きなデータの移行を一度に行うとエラーが生じる可能性があるため、各ファイル・各フォルダ毎に移行していただきますようお願いします。
引用:ConoHa WING-自動バックアップからの復元手順(webデータ)
容量が大きいファイルデータを移行される場合はFTPソフト等をご利用ください。
なおFTPソフトFileZillaのインストール方法は、以下の記事で解説しています。

今回はFileZillaを使ったWordPressの復旧方法を解説します。
WordPressの復旧は少し難しい
以下の2つのデータの復旧に手間がかかるためです。
- Webデータ
- データベース

復旧手順を解説します。
Webデータの復旧方法

- Webデータのバックアップを、バックアップ用フォルダへ移動

- FTPソフトとConoHa WINGのファイルマネージャーを連携

- リストアしたWebデータを、パソコンにダウンロード
- ダウンロードしたデータを、ドメインフォルダにアップロード
データベースの復旧方法

- データベースのバックアップで、新しいデータベースを作成

- ファイルマネージャーの接続先をリストアしたデータベースへ切り替え

少し難しいぞ!!

なるべくわかりやすく解説します。
ConoHa WINGのリストアとは

リストアできるデータには、以下のものがあります。
- Webデータ
- データベース
- メールデータ
Webデータのバックアップに、メールデータが含まれているためです。
ConoHa WINGでバックアップをリストア(復元)する

この項目では、WordPressを復旧させるために「Webデータ」と「データベース」をリストアする方法を解説します。
リストアの対象 | 設定内容 |
---|---|
Webデータ | バックアップを、バックアップ用フォルダへ移動する |
データベース | バックアップで、新しいデータベースを作成する |
それぞれ詳しく解説します。
Webデータのバックアップをリストアする

コノハウィングのコントロールパネルから【サーバー管理】⇒【自動バックアップ】をクリックします。

その日付のWebの項目の【リストア可】をクリックします。

「バックアップ取得日」に間違いがなければ【リストア】をクリックします。

Webデータのリストアは、全てのドメインのWordPressをリストアするため時間がかかります。

リストアが完了すると、履歴に以下の情報が表示されます。
- 取得したバックアップの日付
- リストア完了日時
- リストアしたデータの保存先
これでWebデータのリストアは完了です。
リストアしたデータの保管先を確認する

コントロールパネルから【サイト管理】⇒【ファイルマネージャー】をクリックします。

【backup_date_web】をクリックします。

【backup_date_web】がバックアップ用フォルダです。

【public_html】をクリックします。

リストアしたドメインフォルダをクリックしましょう。

ドメインフォルダ内にある全てのものが、リストアされたWebデータです。

これでリストアデータの保管先を確認できました。

次はデータベースのバックアップをリストアしよう!
データベースのバックアップをリストアする

コントロールパネルから【サーバー管理】⇒【自動バックアップ】をクリックします。

その日付のDBの項目の【リストア可】をクリックしましょう。

対象のデータベースを選択し【リストア】をクリックします。
データベースの調べ方はデータベースの調べ方で解説しています。

リストアが完了すると、履歴に以下の情報が表示されます。
- 取得したバックアップの日付
- リストア完了日時
- リストアしたデータベースの保存先
データベースの調べ方

コントロールパネルから【サイト管理】⇒【サイト設定】をクリックします。
対象のドメインに切り替えると、データベース名が表示されます。
リストアしたデータベース名を編集する

わかりにくいので書き換えましょう。

コントロールパネルから【サイト管理】⇒【データベース】をクリックします。

上部にあるデータベースをクリックします。

データベース名に数字が入っている方が、リストアしたデータベースです。

ネームタグを書き換えて【保存】をクリックします。

t54868x7-restoreと書き換えてみました。

これでデータベース名の編集は完了です。
データベースのリストア不可とは

稀にデータベースに「リストア不可」と表示されることがあります。
これはデータベースのバックアップを取得できなかったため、リストアできないという意味です。
「リストア可」と表示された日付から、バックアップをリストアしましょう。
ConoHa WINGでFTPアカウントを作成する

リストアデータを、ドメインフォルダに戻すにはFTPソフトが必要です。
- リストアデータを、パソコンにダウンロードするため
- ダウンロードしたリストアデータを、ドメインフォルダにアップロードするため

FTPソフトとコノハウィングを連携させるため、FTPアカウントを作成します。

ConoHa WINGのコントロールパネルから【サイト管理】⇒【FTP】をクリックします。

【+FTPアカウント】をクリックします。

以下の項目を設定し【保存】をクリックします。
- FTPユーザー名:FTPソフトとConoHa WINGの連携に必要
- FTPパスワード:FTPソフトとConoHa WINGの連携に必要
- 接続許可ディレクトリ:【全て許可】を選択

ユーザー名とパスワードは必ず控えておいてください。
これでFTPアカウントの作成は完了です。

ConoHa WINGのリストアデータでWordPressを復旧する

この項目ではリストアデータをもとに、WordPressを復旧する方法を解説します。
- Webデータを復旧する
- データベースを復旧する
Webデータを復旧する

FileZillaを使用して、Webデータを復旧する方法を解説します。
FileZillaのインストール方法は、以下の記事で解説しています。
リストアしたWebデータをパソコンにダウンロードする

FileZillaとファイルマネージャーを連携させるために、FileZillaにFTP情報を入力します。

設定項目 | 設定方法と解説 |
---|---|
ホスト | FTPサーバーを入力 ⇒例:www34.conoha.ne.jp |
ユーザー名 | FTPユーザー名を入力 ⇒例:phoenix1002@choiikemen.net |
パスワード | FTPパスワードを入力 |
ポート | 21 ⇒ConoHa WINGにより指定 |

設定が完了すると、FileZillaとファイルマネージャーが連携されます。


ファイルマネージャーの画面で【backup_date_web】⇒【public_html】⇒【ドメインフォルダ】をクリックします。

リストアしたWebデータが表示されるので。ドラッグ&ドロップでパソコンにダウンロードしましょう。

「ターゲットファイルは既に存在しています」と表示されたら【常にこのアクションを使用する】にチェックを入れて【OK】をクリックしましょう。

転送完了と表記されたら、リストアデータのダウンロードは完了です。

ダウンロードしたWebデータをドメインフォルダにアップロードする

ダウンロードしたWebデータを、ドメインフォルダへアップロードします。

ダウンロードしたWebデータをドラッグ&ドロップで、ドメインフォルダにアップロードします。

転送完了と表記されたら、バックアップのアップロードは完了です。

この時点でWordPressが復旧している可能性があるので、一度確認してみましょう。
まだWordPressが表示されない場合は、データベースの復旧に移ります。
データベースを復旧する

そのために「wp-config.php」を書き換えます。

wp-config.phpにはデータベースの接続先が記載されています。
wp-config.phpのデータベースを書き換える

コノハウィングのコントロールパネルから【サイト管理】⇒【ファイルマネージャー】をクリックします。

復旧させるドメインフォルダをクリックします。

「wp-config.php」を選択し、右クリックします。

【ファイルの編集】をクリックしましょう。


上図のように初期のデータベースを、リストアしたデータベースに書き換えます。
define( 'DB_NAME', 'syfw2_t54868x7' );
define( 'DB_NAME', 'syfw2_t54868x7_20221020_1' );
なおリストアデータベース名がわからない方はリストア履歴から確認できます。
DB_USRは後ほど使用するので、控えておきましょう。

設定が完了したら【保存して閉じる】をクリックしましょう。
これで「wp-config.php」のデータベース書き換えは完了です。

ただしエラー画面はまだ変わりません。
データベースの接続先を、リストアしたデータベースに変更することで復旧は完了します。
データベースの接続先を変更する

コントロールパネルから【サイト管理】⇒【データベース】をクリックします。

画面を下にスクロールします。
ユーザーの項目から、対象のデータベースをクリックします。
対象のデータベースがわからない方はリストアしたデータベースから確認できます。

鉛筆マークをクリックします。

接続先データベースを、リストアしたデータベースに変更します。
変更したら【保存】をクリックします。
これでデータベースの復旧は完了です。

サイトURLをクリックすると、復旧したWordPressが表示されます。

ConoHa WINGのバックアップのリストアの質問集
- マイクラやVPSでもバックアップを取得できますか?
-
Minecraft managerから自動バックアップを取得できます。
Minecraft managerにログインし、サーバー設定から【自動バックアップ】をONに設定すればバックアップが自動取得されます。
- Webデータのリストアにどれくらいの時間がかかりますか?
-
5~10分程度かかります。
全てのドメインのWebデータをリストアするため、時間がかかります。
- サーバーを誤って削除してしまった場合、どうすればいいですか?
-
お問い合わせフォームから、サーバーの復旧を依頼しましょう。
個人では解決できません。
お問い合わせ方法は、以下の記事で解説しています。
お問い合わせ方法
ConoHa WINGのバックアップのまとめ

今回は、ConoHa WINGの自動バックアップでWordPressを復旧する方法を解説しました。
さくっと内容をおさらいします。
- Webデータのバックアップをリストアする
- データベースのバックアップをリストアする
- FTPアカウントを作成する
- Webデータを復旧する
- データベースを復旧する
今回の内容は以上です。